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森藤さんは誰にでも人懐こく、気軽に話しかけてくる明るい人柄だ(偉い人にもスタッフにも、同じトーンで話しかけるのですごいなと思う)。
語り草になっていることだが、最初「何もしなくていいですか」とやって来た。
ネコを色鉛筆で描くようになると、だんだんと人のマネではなくなっていった。
代表作「ぞうきんがけネコ」の誕生はその頃だ。雑誌を参考にして描いていたところ、ある広告写真の猫が前足をキラキラした玉の上に乗せていたのだ。玉を描くのが難しくて悩み、スタッフと相談して玉の代わりに雑巾にしたところ「かわいい」と好評を得た。 |